YUKARI/arereデザイナー

× YUKARI (arere)

私がYukariに初めて会ったとき、Yukariはarere作家ではなかった。

1人のお母さんとして出会った彼女は、ずば抜けたファッションセンスで、当時からデザイナーであった私より、ずっと、おしゃれなママだった。

「センスいいから、なんかやったらいいのに。なんか創ったらいいのに。」

そう私が言ったら、無理です。無理です。私なんて無理です。
って笑った。

その数年後に、arereは突然、誕生した。


私の一言は、彼女のきっかけにはならなかったけれど、なにかがYukariを突き動かし、作家に、、アーティストとなったんだ。
やりたいことが湧き出るのは、誰かに言われたからじゃない。
沸々と、前に進みたくなる、そのタイミングが、その時が、彼女に来たんだ。


初めて見たYukariの作品は、震えるほど、アートだった。
彼女は本当に正真正銘のアーティストだったんだ。
嬉しかった。

Interview
ME.TO 2nd collection × Yukari

1.Yukariさんは、どんなこども時代を過ごしましたか?

こどもの頃は公園を走り回ったり、ローラースケートでひたすら滑って遊ぶのが好きでした。秘密基地を作り、そこで漫画を読んだり、詰んだ草花を石で潰し石や地面に色をつけたり、友達とお喋りしたりしたことが印象に残っています。

うちの中で遊ぶ時間は手芸が好きで、その中ではフェルトを使った小物作りが好きでした。妹とリカちゃん人形遊びをして、母の黒のストッキングでリカちゃんのドレスのようなものや髪飾りを作っていたのも覚えています。その頃透ける素材やチュールにとても憧れていました。レースのカーテンも好きで、これを切って何を作ろうかと妄想していました。今でもそのような素材や黒が好きなのは変わっていないなと思います。

2.こどものころ、学生のころに夢などはありましたか?あれば、実現するためになにをしましたか?

こどもの頃の1番最初の夢は幼稚園の先生。
次はエレクトーンを4歳から20年習っていたので、演奏する職業につきたいなと思っていました。靴をデザインする人になりたい時期もあったり、旅行会社で働きたいとも思いましたが、どれも本当にやりたいことなのかわからず、実現するために何かしたことは無かったです。

20代後半でようやく、そういえばこどもの頃からずっとインテリア好きだなと気づき、それからすぐインテリアショップの面接に行きました。その時から、自分が好きなジャンルの仕事の機会が巡ってきたら働いてみようと思うようになりました。

3.この職業(デザイナー)を選んだ経緯を教えてください。

このような仕事をするとは全く思ってもみなかったですが、何かを作るきっかけは、こどもが産まれて夜中の授乳や夜泣きで眠れない日々に、夜中こどもが寝ている合間にミシンをかけることにハマりました。巾着やオムツなどを入れるポーチをひたすら作っていました。

こどもの頃から母が服をミシンで縫ってくれたり、なんでも作ってしまう器用な母を身近で見ていたのに、自分で縫えるのは雑巾くらい。ミシンの使い方はわからないし、何ひとつ作り方がわからず、母に教えてもらいながら試行錯誤でした。

それからはバックを作ったりアレンジしたり自分用で楽しんでいたところ、イベント出店のお話をいただき、arereとしてものづくりを始めました。


arere初出店時


初期から作り続けているチュール持ち手のbag

4.どんな気持ちでブランドをたちあげましたか。ブランドについて教えてください。

最初は2017年12月の初めてのイベント出店1回こっきりのつもりでした。
私の作るものを好きと思ってくれる人がどこかにいてくれたらいいなと、自信がないまま始めました。そこで沢山の方に身につけてもらった光景は今でもはっきり覚えていて、その積み重ねでまた喜んでもらえたらと思う気持ちがありarereを続けています。

基本、自分で身につけたいと思ったり、こんなのがあったら欲しいなと思うものを作っていて、シンプルなベースにプラスでちょっと変わってる…みたいなものを意識してデザインしています。

お客様から、arereを持っていたら知らない人にそれどこのですか?って聞かれるんですというお話を度々教えてもらうのですが、誰かに気になっていただけるようなものを作っていけたらいいなと思っています。

5.仕事をしていて、心沸き立つ瞬間などはありますか?どんなときですか?

新しいものを考えている時間や試作を繰り返す段階では、「納得いかない、かわいくない」としんどいこともありますが、急に脳内にパッとアイデアが浮かんで、それを形にした時に心が湧き立ちます。

自分でも気に入って世に出しものが、お客様にかわいいと喜んでいただいた時、最高にワクワクします!

6.反対に仕事をしていて残念だと思うことがあれば教えてください。

残念だと思うことはあまりないですが、製作で気持ちが焦っている時に限ってミシンが壊れます。いままで何台も壊れました。
ウキウキしながら縫っている時はミシンも絶好調です。

7.Yukariさんは、お母さんでもありますが、プライベートとアーティストとしての制作の時間はどのように切り分けていますか。

製作はこどもが学校の間にすることが多いです。納品が近づいてくると「◯曜日まで作業優先になりがちになるからゴメン」と宣言し、夜中もミシン稼動してます。

8.ご家族との関わりを教えてください。

家族は自分とは違う人格の他人だよということを忘れないようにし、それぞれ自分時間はゆるゆる過ごすようにしています。私が家でなんだか楽しそうに日々過ごしていれば、家の空気は悪くならないと気づいて、自分のためにもイライラなるべく封印ミッションを遂行できるよう心掛け中です。
※ただし、こどものテスト前にはピリリと笑


コロナ禍に思うように人に会えない時期に、人への気持ちを表した『スキ』bag

9.ご自身の生き方で、大切にしていることはありますか?

最初から出来ないと決めつけないで、とりあえずやってみること。やってみて出来ないなら仕方ないし、後々後悔も少ないかなと。

10.これからやりたいこと(夢などありますか)

今回のME.TOとのコラボがarere RESTARTのはじまりな気がしていて、これからはもっと製作頻度を上げて、皆様に知ってもらえる機会を増やしていきたいです!その時々に変わる自分の好みの傾向を折り込みながら、arereを続けていきます。


様々な人が集うイメージでデザインしたアイテム


りぼんやフリルのサスペンダー

11.ME.TOとコラボレーションしたプロダクトいかがでしたか?

arereらしいアイテムに、ME.TOのロゴアレンジプリントを使用したり、ME.TOとの打ち合わせで新しいアイテムが生まれて、新鮮な気持ちでウキウキしました。どれも気に入っていて、全アイテム自分とこどもで兼用し身につけたいです!
クリエイティブなME.TOとのコラボは、とても刺激になりました。

12.どんな人に着てほしいなどありますか?

大人もこどもも、みなさまに♡
今までarereを身につけてくださったり、arereを知ってるよという方はもちろん、arereを知らない皆さまにも、身につけてウキウキした気持ちになっていただけたら嬉しいです!

13.ME.TO(メト)にひとこと

We are artist!
わたしたちは生まれながらに自分を表現するアーティスト
ME.TOのコンセプトを初めて見た時に、目から鱗が落ちたような気持ちでした。

自分には得意なことがない、あの人は才能があってうらやましいなという気持ちを抱くことがあるのですが、生まれながらに自分を表現するアーティストという言葉に、励まされているような、自分を肯定してあげられるような。ストンと言葉が入ってきて、こどもにも伝えたいなと思いました。
始まったばかりのME.TOのこれからの変化を楽しみにしています!

 

「ワタシたちは生まれながらに自分を表現するアーティスト」

時が経ち、今、Yukariはarereのデザイナーであり、私たちと一緒にものづくりをする仲間でもある。
1つ1つ、Yukariが手作りで届ける本来のarereは、とても丁寧で貴重なもので愛されるものだった。
それはそれでとても価値のある、大切なものだ。

でも、、1点ものは、欲しい人みんなにはとどかない。それは、そばで見守る私たちにはもどかしい気持ちでもあった。
あれ欲しかったのに。あれかわいかった。そんな声が聞こえてくるからだ。
彼女の才能をもっとたくさんの人に届けたいな〜。

そんな私たちの思いが、Yukariに伝わり、今回のME.TOとのコラボレーションが実現。
私たちスタッフも愛するarereと、ME.TOとのコラボレーションなんて夢みたい。
たくさんの人に届けたい!みんなに見て欲しい!

ME.TO dir. 大澤 麻衣

×arere のコラボレーションアイテム

×arere サッシュ

×arere ストラップ付きバケットハット

×arere ロゴ入りトートバッグ

×arere ショルダーバッグ

 

arere (アレレ) Yukari

Profile
シンプルな形だったり無地のものにアンバランスさを加えて、ちょっと変わったデザインだけど身につけやすいバランスになるよう製作。

2017年12月、arereとして活動開始。

キルティングやチュールを使ったbagを製作し、イベント初出店。
その後、サテンキルティングやチュールをメインとしたバッグや、イメージしたデザインをテープで表したTシャツ、ソックス、リボンやフリルでデコレーションしたサスペンダー、付け襟など、1点ものを中心に展開。

2023年、アーティストと創るアーティストのブランドのME.TOとコラボレーション、ME.TOロゴアレンジプリントのバッグや、arereとしては初めてのハット、サッシュをコラボレーション展開する。

arere Instagram:https://www.instagram.com/__arere__/

Tags arere